「晴明神社」は京都市上京区の晴明町に位置し、平安時代中期の天文学者である安倍晴明公をお祀りした神社です。
創建は1007年。晴明公の偉業を讃えた一条天皇の命により、晴明公の屋敷跡である現在の場所に社殿が設けられました。
創建当時の晴明神社は、かなり広大なものであったとされていますが、応仁の乱(1467年)の後、豊臣秀吉による都の造営や度重なる戦火によって規模は縮小。
神社の至る所に「晴明桔梗(星形の社紋)」が見て取れます。こちらは「五芒星」としても知られ、晴明公が創られた陰陽道に用いられる祈祷呪符の一つです。
この記事は、海外のツアー会社に2年間所属し、外国人の国内観光案内も行っていた管理人「サボテン」が皆様の観光に役立つ情報をお届けします。
晴明神社へのご参拝方法
神社への参拝方法は、だいたい大きくは決まっており、どこの神社でも似ているところはありますが、それぞれの神社ごとにも決められた参拝方法がある場合が多いです。
ここでは「晴明神社」の参拝方法を、最初の鳥居をくぐる所から順番に詳しくご説明いたします。
一の鳥居
堀川通りに最初の入り口があります。まずこの「一の鳥居」をくぐることになります。大きな星の社紋「晴明桔梗」が特徴的ですね。
通常鳥居の額には神社名やお祀りしている神様の名前を掲げることが多いのですが、この鳥居には社紋が掲げられており、非常にめずらしいと言えます。
二の鳥居・四神門
二の鳥居には、「晴明社」と書かれております。すぐ奥に「四神門(しじんもん)」があります。「四神門」は社の塀重門です。晴明公が住んでおられた当時、使いなどが訪れると、この門がひとりでに開き、門から出るとまたひとりでに閉まったそうです。
四神門は現在でも電動で開閉するようです。石柱の上には、四神(東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武)が掲げられています。
手水舎
二の鳥居をくぐると、すぐ右手に「手水舎」があります。まずはここで、手と口を清めましょう。
晴明井
手水舎のすぐ右手に「晴明井」があります。これは晴明公が念力により湧出させた井戸と言われております。病気平癒のご利益があるとされ、湧き出す水は飲むことも出来、水の湧き出るところは、その歳の恵方を向いています。
恵方は毎年変わりますので、立春の日にその向きを変えるそうです。
ご本殿と安倍晴明公像
境内のもっとも奥に、本殿があります。本殿は1905年(明治38年)に再建されたもので、至る所に晴明桔梗があしらわれ厳粛で厳かな雰囲気に包まれています。
祭神は安倍晴明と稲の精霊が神格化された五穀・食物を司る倉稲魂命(うがのみたまのみこと)です。
「安倍晴明公像」は、安倍晴明公の肖像画を元に作成され、晴明公が、衣の下で印を結び、夜空の星を見て遠く天体を観測しておられる様子をあらわしています。
晴明神社の厄除桃
羽生結弦選手も祈願した「厄除桃」。古来中国や陰陽道では、桃は魔除け・厄除けの果物と言われております。
この桃を撫でれば、清々しい気持ちになることができます。また「桃太郎」もこれに由来するものだと言われているそうです。
晴明神社の御神木
樹齢推定300年の楠で、大変立派ですね。樹皮に触れると独特の感覚がありますので、是非両手をあてて大樹のパワーを頂いてください。
晴明神社の絵馬・お守り
晴明神社には、個性的で綺麗なお守りや、綺麗な絵馬が売られています。その中から人気のお守りなどご紹介いたします。
絵馬
大きな「晴明桔梗」が描かれた晴明神社の絵馬、数多くの著名人の絵馬が奉納されています。中でも羽生結弦選手の絵馬が有名ですね。絵馬には「魔除」とかかれています。
初穂料:700円
お守り・授与所
晴明神社には、厄除けや祈願、式神様など、沢山の種類のお守りが売られております。中でも羽生結弦選手も購入した「みずかがみ守」がお勧めです。
初穂料:1200円
晴明神社の一条戻橋
一条戻橋には、「新旧が」存在します。晴明神社内にあるほうが「旧」となり、晴明神社をお参りした後には是非「新」のほうも行ってみてください。徒歩すぐです。
旧・一条戻橋
境内にありますこちらの戻橋は、再現された物です。源頼光の四天王のひとり、渡辺綱が鬼女の腕を切り落とした場所としても有名です。
現在でも「戻る」を嫌って嫁入りや葬式の列は、この橋を渡らないのが習わしです。
旧・一条戻橋のすぐ横には、グッズショップがあります。晴明神社認定のお店だそうで、キーホルダーや置物、衣類などたくさんのグッズが売っています。
式神石像
旧・一條戻橋の傍らには、「式神」の石像が置かれています。「式神」とは、陰陽師が使う精霊です。その折には、式神がこの橋を渡る人の占いをしていたと伝えられています。
一条戻橋
安倍晴明公とも縁深い一条戻橋は、平成7年に架け替えられ、現在も晴明神社から南へ100メートルのところにある堀川に架かっています。
一条戻橋の下に降りてみました。細く川が流れています。
晴明神社へのアクセス
晴明神社へは、バスを利用するのが一般的です。バス停からすぐなので、交通の便が良い場所になります。
所在地
〒602-8222
京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)
参拝時間
9:00〜18:00(無休)
駐車場:社の南隣にあるコインパーキングが便利です
市バス
JR 京都駅より
B1乗り場から:9号系統に乗り「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩約2分
阪急 烏丸駅、地下鉄 四条駅より
12番「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩約2分
京阪 三条駅より
1259番「堀川今出川」下車 徒歩約2分
バスをご利用の場合、こちらの「市バス・京都バス1日乗車カード」(500円)がお勧めです。現金で乗られる場合は、1回230円です。
バス停を降りると、すぐにこの看板が見えますので、そのまま真っすぐ進んでください。
地下鉄
今出川駅より徒歩約12分
タクシー
京都駅より約20分
お問い合わせ
社務所 075-441-6460 (9:00~18:00)
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