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台湾の親日エピソード!なぜ日本好き?その理由を解説

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台湾は親日国ですか?と聞かれれば、多くの人が「はい」と答えるでしょう。しかし、台湾の親日は本当か、その真相は本当かと疑問に思う方もいるかもしれません。台湾はなぜ親日なのか、その理由とは一体何なのでしょうか。

この記事では、なぜ親日なのかをわかりやすく解説し、台湾の親日的な人の割合はどのくらいか、そして台湾と日本は仲良しですか?という問いに答えるべく、その深い歴史的関係を掘り下げます。ネットで話題の感動エピソードを紹介しつつ、台湾の親日に対する海外の反応や、韓国の反日との違いはどこにあるのかも考察します。

さらに、親日家が多い国はどこですか?という広い視点や、台湾の親日について知恵袋でのQ&Aで見られるような素朴な疑問にも触れ、まとめで振り返る台湾 新日 エピソードとして、その魅力の全貌に迫ります。

  • 台湾が親日である歴史的・文化的な理由
  • 災害時の支援など心温まる具体的なエピソード
  • 台湾の親日に対する海外の国々の反応
  • 世論調査データに見る親日の割合と現状
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台湾の親日は本当か?感動の台湾新日エピソード

  • 台湾は親日国ですか?その真相は本当か
  • 台湾はなぜ親日?その理由とは
  • なぜ親日なのかをわかりやすく解説
  • 台湾の親日的な人の割合はどのくらい?
  • 台湾と日本は仲良しですか?歴史的関係

台湾は親日国ですか?その真相は本当か

「台湾は親日国」という言葉は、私たちの間で広く知られていますが、その真相は単なる噂やイメージではありません。各種の世論調査や、現地を訪れた人々の数えきれないほどの体験談によって、その事実は強く裏付けられています。日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会が定期的に実施している調査は、その客観的な証拠として最も信頼性の高いものの一つです。

例えば、2024年度に公表された最新の調査結果を見ると、台湾の人々のうち実に81%もの人々が日本に「親しみを感じる」と回答しています。これは前回調査からさらに4%上昇しており、友好感情が年々深まっていることを示しています。さらに驚くべきは、「最も好きな国」として日本を挙げた人の割合が過去最高の76%に達し、2位以下を大きく引き離す圧倒的な結果となったことです。

このような揺るぎないデータに加え、実際に台湾を訪れた日本人旅行者が現地で受けた温かい歓迎のエピソードは、SNSやブログなどで後を絶ちません。道を尋ねれば目的地まで案内してくれたり、食堂でさりげなくサービスしてくれたりといった体験談は、台湾の親日感情が、政治的な建前ではなく、一般市民の日常生活レベルにまで深く浸透していることの何よりの証拠と言えるでしょう。

これらの事実から、「台湾は親日国」というのは、確かな根拠に基づいた真実であると断言できます。

台湾はなぜ親日?その理由とは

台湾がこれほどまでに親日的である理由は、決して一つではありません。歴史的な経緯、現代文化への深い共感、災害時における相互支援の絆、そして民主主義といった価値観の共有など、複数の要因が複雑かつ有機的に絡み合って、現在の良好な関係を形成しています。その根底にある最も大きな要因の一つが、1895年から1945年までの50年間にわたる日本統治時代の歴史です。

この時代、日本は台湾全土において、烏山頭ダムに代表される水利事業や、鉄道網、港湾、衛生的な水道システムといった大規模なインフラ整備を行いました。また、近代的な教育制度を導入し、台湾全体の識字率向上に貢献しました。もちろん、植民地統治には言語統制や差別といった負の側面も存在し、それを無視することはできません。しかし、これらの政策が台湾の近代化と経済発展の礎を築いたと、多くの台湾人が歴史的事実として肯定的に評価しているのです。

特に、日本統治が終わった後に続いた国民党政権による厳しい独裁時代(二・二八事件や白色テロ)を経験した人々にとっては、日本統治時代が相対的に安定し、法と秩序があった時代として記憶されている側面が強くあります。この歴史的背景に加え、現代における文化的な交流の深さも大きな理由です。

日本のアニメ、漫画、音楽といったポップカルチャーは、もはや台湾の若者文化と切っても切れない関係にあり、日本食レストランも街の至る所で見られます。こうした文化的な親近感が、世代を超えて日本への好感を育み、後述するような大規模災害時の助け合いの経験が、両者の感情的な絆を決定的なものにしているのです。

親日の複合的な要因

台湾の親日感情は、単なる一時的な流行ではありません。日本統治時代のインフラ整備という歴史的遺産、日本文化への強い親しみ、そして「まさかの時の友」として助け合った固い絆など、様々な要素が重なり合って育まれてきた、深く安定した国民感情なのです。

なぜ親日なのかをわかりやすく解説

台湾がなぜ親日的なのかを、よりシンプルに理解するためには、「過去へのリスペクト」と「現在への憧れ」という2つの大きな軸で考えると非常に分かりやすいでしょう。この二つが車の両輪のように機能し、強力な親日感情を生み出しているのです。

過去へのリスペクト

まず、「過去へのリスペクト」とは、先述の日本統治時代に台湾の発展の基礎が作られたことへの、公平な歴史評価に基づく感謝や肯定的な見方を指します。当時の日本から派遣された八田與一のような優れた技術者や官僚が、台湾の土地と人々のために尽力したことは、特に年配の世代を中心に、尊敬の念を持って語り継がれています。

その後の国民党による圧政が非常に厳しかったため、比較対象として日本統治時代を冷静に評価する声が自然と生まれました。これは、歴史の光と影の両面を見つめ、良い面は良いと率直に認める台湾の人々の成熟した姿勢の表れでもあります。

現在への憧れ

次に、「現在への憧れ」とは、現代の日本が持つ文化的なソフトパワーや、日本人の国民性に対する強い関心と好意です。世界中を魅了する日本のアニメやドラマ、洗練されたファッション、そして「おもてなし」の心に代表される礼儀正しさや、街の清潔さ、治安の良さといった日本の社会的な特徴は、台湾の人々にとって非常に魅力的に映っています。

台湾の書店には日本の雑誌や漫画が当たり前のように平積みされており、大学で第二外国語として日本語を選択する若者も非常に多いのが現状です。これは、現代日本が持つポジティブなブランドイメージが、親日感情をさらに強化し、次世代へと継承させていることを明確に示しています。

つまり、過去の歴史に対する公正な評価と、現在の日本の魅力への強い憧れ。この2つが分かちがたく結びつくことで、台湾の揺るぎない親日感情が形成されている、と考えることができるのです。

台湾の親日的な人の割合はどのくらい?

台湾における親日的な人々の割合は、各種の世論調査で一貫して驚くほど高い数値を示しており、世界的に見ても群を抜いています。これは単なる肌感覚や印象論ではなく、長年にわたる具体的なデータに基づいた客観的な事実です。

繰り返しになりますが、日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会が実施した2024年度の世論調査は、その最も信頼できる情報源です。この調査において、日本に対して「親しみを感じる」と答えた人の割合は81%にものぼります。これは、台湾の成人人口の実に5人中4人が、日本に対してポジティブな感情を抱いていることを意味しており、極めて高い水準です。

さらに注目すべきは、「台湾以外で最も好きな国はどこか」という質問に対する回答です。同調査では、この質問に対して76%もの人々が「日本」と回答しました。この数値は3年前の前回調査から16ポイントも大幅に上昇しており、親日感情が衰えるどころか、むしろ年々強固になっていることを示唆しています。ちなみに、2位の韓国は4%であり、その差は歴然としています。(参照:公益財団法人日本台湾交流協会「台湾における対日世論調査」

調査項目(2024年度 日本台湾交流協会発表値)割合特記事項
日本に親しみを感じる81%前回調査(2021年)から4ポイント上昇。
最も好きな国は日本76%前回調査から16ポイント上昇し、調査開始以来の過去最高を記録。
今後最も親しくすべき国は日本70%こちらも過去最高の数値を記録し、安全保障や経済面での連携への期待がうかがえる。

これらの圧倒的なデータは、台湾の親日感情が一部の特定の層に限られたものではなく、年齢や性別、地域を問わず、社会全体に広く共有されたコンセンサスであることを明確に物語っています。観光、ビジネス、文化交流など、あらゆる分野で日本との関係を重視する台湾の人々の強い意識が、この高い割合に如実に反映されているのです。

台湾と日本は仲良しですか?歴史的関係

「台湾と日本は仲が良いのか」という問いに対しては、自信を持って「はい、非常に良好な関係です」と答えることができます。その友好関係は、単に近年の観光ブームや文化交流が活発だからという表面的なものではなく、100年以上にわたる深く、そして時には複雑な歴史的な繋がりに根差しています。

その歴史の原点は、日清戦争後の1895年から第二次世界大戦終結の1945年まで続いた日本統治時代に遡ります。この50年間は、台湾の近代化が大きく進んだ一方で、植民地としての抑圧や同化政策といった、光と影の両面を内包しています。しかし、戦後、台湾が蒋介石率いる国民党政権による厳しい戒厳令下に入り、多くの人々が弾圧された「二・二八事件」や「白色テロ」を経験すると、日本統治時代を客観的に再評価する動きが生まれました。特に、当時の日本の進んだ技術や文化、教育に直接触れた世代は、日本に対して特別な親近感を抱き続けました。

1972年に日本と中華民国(台湾)は、中国との国交正常化に伴い国交を断絶するという大きな転機を迎えましたが、それによって両者の関係が途絶えることはありませんでした。むしろ、政府間の公式な外交関係がなくなったことで、民間レベルでの経済・文化・人的交流がより一層活発化したのです。多くの日本企業が台湾の経済成長を支え、また台湾からも多くの観光客や留学生が日本を訪れるようになりました。この途切れることのない人々の往来と交流の積み重ねが、相互理解と信頼関係をダイヤモンドのように強固なものにしていきました。

そして、その絆の強さを世界に示したのが、大規模災害時における心温まる相互支援です。1999年の台湾大地震や2011年の東日本大震災、そして2024年の能登半島地震や台湾東部沖地震など、互いが大きな困難に直面した際に、両国の政府と民間が、まるで自分のことのように一体となって支援の手を差し伸べ合った経験は、「まさかの時の友は真の友」という言葉を現実のものとし、今日の特別でかけがえのない友好関係を築く上で決定的な役割を果たしたのです。

多角的に見る台湾 新日 エピソードの具体例

  • ネットで話題の感動エピソード
  • 台湾の親日に対する海外の反応
  • 韓国の反日との違いはどこにある?
  • 親日家が多い国はどこですか?台湾以外も
  • 台湾の親日について知恵袋でのQ&A
  • まとめで振り返る台湾 新日 エピソード

ネットで話題の感動エピソード

台湾と日本の友好関係を象徴する感動的なエピソードは枚挙にいとまがありませんが、特に災害時における心からの相互支援は、多くの人々の記憶に深く刻まれています。これらの実際の出来事は、両者の間に存在する特別な絆の深さを、何よりも雄弁に物語っています。

東日本大震災における台湾からの破格の支援

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、日本にとって未曾有の国難でした。この時、世界中から支援の手が差し伸べられましたが、中でも台湾からの支援は突出していました。最終的に集まった義援金の額は、外務省の記録によれば200億円以上という、当時のレートで約250億円にも上る莫大な金額でした。

これは国・地域別で世界最大規模であり、政府だけでなく、多くの市民が子供からお年寄りまで自発的に募金に参加した結果です。台湾全土の街角やテレビからは「日本加油(頑張れ日本)」という温かいメッセージが送られ続けました。この桁外れの支援の規模と、被災者に寄り添うその温かい心は、多くの日本人を勇気づけ、台湾への尽きせぬ感謝の気持ちを日本社会に深く根付かせました。

台湾の災害に対する日本の迅速な「恩返し」

日本もまた、台湾が大きな困難に見舞われた際に、受けた恩を忘れることなく迅速な支援を行っています。記憶に新しい2024年4月の台湾東部沖地震では、岸田文雄首相が地震発生直後に「まさかの時の友」としていかなる支援も行う用意があると表明。日本政府は速やかに100万ドル(約1.5億円)規模の支援を決定し、民間からも多くの義援金が寄せられました。

これは、1999年の台湾中部大地震の際に、日本の国際緊急援助隊がいち早く現地入りし、倒壊したビルから生存者を救出した歴史の再現でもありました。こうした「恩返しの連鎖」が、両者の信頼関係をさらに強固で揺るぎないものにしています。

コロナ禍で生まれた「友情ワクチン」

近年では、もう一つ象徴的なエピソードが生まれました。2021年、世界的なワクチン争奪戦の中で台湾が新型コロナウイルスのワクチン不足に直面した際、日本政府が自国で確保したアストラゼネカ製ワクチンを複数回にわたり、合計420万回分以上も無償で提供したことです。

この支援は台湾で「友情ワクチン」と呼ばれ、メディアで大きく報道されると共に、多くの台湾市民からSNSなどを通じて感謝の声が日本に届けられました。これもまた、東日本大震災の支援に対する日本の感謝の気持ちを行動で示した、感動的なエピソードです。

台湾の親日に対する海外の反応

台湾の際立った親日感情と、それに基づく日本との強固な関係は、海外の国々からも大きな関心を持って見られています。その反応は、各国の歴史的背景や現在の地政学的な立場によって様々であり、一様ではありません。

国・地域主な反応と見方
ヨーロッパ・米国欧米の民主主義国家からは、「自由」「民主主義」「法の支配」といった基本的価値観を共有する重要なパートナーシップとして、日台の友好関係を極めて肯定的に捉える見方が一般的です。特に、災害時の迅速な相互支援や、経済・文化面での緊密な連携は高く評価され、インド太平洋地域における安定と繁栄のモデルケースとして言及されることも少なくありません。
中国中国の公式な見解としては、台湾の親日感情を「植民地支配の歴史を美化するもの」として、一貫して否定的に捉える傾向が強いです。中国の国営メディアなどでは、台湾が歴史を正しく認識していないといったプロパガンダ色の強い論調で批判されることがあり、台湾の親日感情そのものが、中国との統一に抵抗する「反中」「台湾独立」の文脈で政治的に解釈されがちです。
韓国同じく日本による統治を経験したという共通の歴史的背景を持つため、台湾の親日感情に対しては、しばしば複雑な視線が向けられます。「なぜ台湾は、我々とは異なり日本統治を肯定的に捉える傾向があるのか」という驚きや、時には違和感と共に語られることが多いです。しかし、近年では単なる感情論ではなく、「国ごとに異なる歴史認識の形成過程」として、冷静に分析する学術的な論調も存在します。
東南アジアタイやベトナム、マレーシアなど、日本に対して元々友好感情を持つ国が多い東南アジア諸国では、台湾の親日感情は比較的自然なものとして受け止められています。「台湾だけが特別」というよりは、「同じアジアにおける親日的なパートナーの一つ」として理解されており、政治的な関心よりも、活発な文化交流や観光の文脈で語られることが中心です。

このように、台湾の親日という現象は、国際社会において様々なプリズムを通して見られており、その国の置かれた立場や歴史観によって評価が大きく分かれる、非常に興味深い地政学的なテーマの一つと言えるでしょう。しかし、多くの民主主義国家からは、地域の平和と安定に寄与する、成熟したポジティブな二国間関係として認識されています。

韓国の反日との違いはどこにある?

台湾と韓国は、どちらも20世紀前半に日本による統治を経験したという共通の歴史を持ちながら、現代における対日感情は対照的とも言えるほど大きく異なっています。この感情の分岐がなぜ生まれたのか、その背景には、日本統治が終わった後の、それぞれの社会が歩んだ歴史的経緯と、それに伴う国民感情の形成過程に決定的な違いがあります。

統治後の歴史的経験の決定的違い

台湾の場合、1945年に日本の統治が終わった後、中国大陸から渡ってきた蒋介石率いる国民党による、非常に厳しい権威主義的な独裁統治(白色テロ)を数十年にわたって経験しました。多くの台湾人にとって、この時代は言論の自由が完全に奪われ、数多くの知識人や市民が不当に投獄・処刑された暗黒時代として記憶されています。

そのため、比較対象として、少なくとも法による統治が行われ、インフラ整備や教育の普及が進んだ日本統治時代を「相対的にマシだった」「建設的な側面もあった」と肯定的に再評価する国民的な素地が自然と生まれました。

一方、大韓民国では、日本の統治からの解放が、すなわち「光復(光を取り戻す)」であり、民族自決による近代国家建設の出発点となりました。そのため、独立と民族の誇りを国家のアイデンティティの根幹に据える歴史教育の中で、日本統治はあらゆる面で克服・清算すべき「屈辱的な負の歴史」として一貫して位置づけられています。特に、現在も両国間で懸案となっている慰安婦問題や徴用工問題などが、国民感情に直接的に大きな影響を与え続けているのです。

ポイントの要約

  • 台湾:日本の統治後、より過酷な国民党独裁を経験した。この「比較対象」の存在が、日本統治時代を相対的に評価する視点を生んだ。
  • 韓国:日本の統治からの「解放と独立」が国家アイデンティティの根幹にある。そのため、統治時代を否定的に捉え、その清算を求める歴史認識が定着した。

このように、日本統治の「後」に、それぞれの社会がどのような歴史を歩んだかという点が、両者の対日感情を大きく分ける決定的な分岐点となったのです。これは、どちらの歴史認識が正しいかという単純な問題ではなく、それぞれの社会が背負ってきた固有の歴史的文脈の深刻な違いとして、敬意をもって理解することが重要です。

親日家が多い国はどこですか?台湾以外も

台湾が世界トップクラスの親日国であることは疑いようもありませんが、他にも日本に対して非常に友好的な感情を抱き、多くの親日家が存在する国は世界中に点在します。親日度を正確に測る単一の指標はありませんが、各種の世論調査や文化的な交流の度合い、歴史的な繋がりから、いくつかの国を挙げることができます。

アジアの親日国

アジア地域では台湾の他に、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどが代表的な親日国として知られています。これらの国々では、戦後の日本の政府開発援助(ODA)による経済協力や、日本企業の進出が経済発展に大きく貢献したという感謝の念が根底にあります。

それに加え、現代では日本のアニメ、漫画、J-POPといったポップカルチャーが若者を中心に絶大な人気を誇り、日本への憧れを抱く大きな要因となっています。特にタイは王室レベルで日本との交流が深く、国民感情も非常に良好です。ベトナムでは、日本人の勤勉さや高い技術力への尊敬の念が強いと言われています。

ヨーロッパの親日国

ヨーロッパに目を向けると、ポーランドが歴史的な背景から際立って親日的な国として知られています。20世紀初頭の日露戦争で日本がロシアに勝利したことへの共感や、第一次世界大戦後にシベリアに取り残されたポーランド人の孤児たちを日本が救出したという歴史が、世代を超えて感謝の記憶として語り継がれています。

また、フランスやイタリアといった国々も、浮世絵や琳派に代表される日本の伝統美術や、世界無形文化遺産である和食への関心が非常に高く、多くの熱心な親日家が存在します。

トルコとの歴史に根差した特別な友好関係

トルコもまた、130年以上にわたる感動的なエピソードに裏打ちされた、特別な親日国です。その礎となったのが、1890年に和歌山県沖で発生したオスマン帝国(当時)の軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件です。この時、地元の住民たちが自らの食料も顧みず、献身的に生存者たちの救助にあたりました。この出来事はトルコの教科書にも掲載されており、日本への感謝と信頼の象徴として今なお語り継がれています。(参照:外務省「エルトゥールル号遭難事件」

もちろん、これらの国々の中でも対日感情は人それぞれですが、台湾のように、国全体として日本に強いシンパシーを感じ、深い友好関係を築いている国は世界に複数存在するのです。こうした国々との絆は、日本の外交にとってかけがえのない大切な財産と言えるでしょう。

台湾の親日について知恵袋でのQ&A

Yahoo!知恵袋のような大手Q&Aサイトでは、「台湾はなぜ親日なのですか?」という趣旨の質問が、今なお頻繁に投稿されており、そのたびに多くのユーザーがそれぞれの知識や経験に基づいた多様な回答を寄せています。これらの一般の人々の間のやり取りは、専門家の分析とは別に、台湾の親日感情が世間でどのように理解され、語られているかを知る上で非常に興味深い資料となります。

よく見られる回答の共通傾向

知恵袋に寄せられる回答を分析すると、いくつかの共通した傾向が見られます。これらは、台湾の親日感情を形成する主要な要因として、多くの日本人に広く認識されている事柄と言えるでしょう。

  • 日本統治時代の功績の具体例:単に「インフラを整備した」というだけでなく、嘉南平原を台湾最大の穀倉地帯に変えた八田與一による烏山頭ダム建設など、具体的な人名やプロジェクトを挙げて、当時の日本の技術者が台湾の発展に大きく貢献したことを詳細に指摘する回答が非常に多いです。
  • 国民党統治時代との明確な比較:日本の統治が終わった後の、国民党による「二・二八事件」や長期にわたる戒厳令(白色テロ)といった厳しい弾圧の歴史を引き合いに出し、それと比較して日本時代が相対的に公正で安定していたと評価する声が多数を占めます。
  • 災害支援への深い感謝:東日本大震災の際に台湾から寄せられた200億円を超える多額の義援金に改めて言及し、その恩義と感謝の気持ちを熱心に述べる回答も後を絶ちません。
  • 心温まる個人的な体験談:実際に台湾へ旅行し、現地の人から受けた親切な対応を具体的に語ることで、データだけでは伝わらない親日感情の温かさを裏付ける回答も多く寄せられています。お年寄りから流暢な日本語で話しかけられた、といったエピソードが代表的です。

もちろん、中には「植民地支配の負の側面も忘れるべきではない」といった、歴史の複雑性を指摘する慎重な意見も見られます。しかし、全体としては台湾の親日感情を、歴史的経緯に基づいた正当なものとして肯定的に捉え、その背景を自分なりに説明しようとする回答が大多数です。こうした一般ユーザーの認識は、日台の友好関係が、一部の専門家や政治家だけのものではなく、両国の人々の心に深く浸透している確かな証と言えるでしょう。

まとめで振り返る台湾 新日 エピソード

この記事では、台湾が親日である理由とその背景にある感動的なエピソードについて、歴史的背景から現代の交流、国際的な視点まで、多角的に詳しく解説してきました。この特別な友好関係は、一朝一夕に築かれたものではなく、多くの先人たちの努力と、両国市民の心温まる交流の積み重ねの上に成り立っています。最後に、記事全体の重要な要点をリスト形式で改めて振り返ります。

  • 台湾の親日は各種世論調査の具体的なデータで裏付けられた客観的な事実
  • 日本に親しみを感じる台湾人は8割を超え最も好きな国でも日本が断トツ
  • 最大の理由は日本統治時代のインフラ整備など歴史的背景が大きい
  • その後の国民党による厳しい独裁統治との比較で日本時代が再評価された
  • 日本のアニメや音楽など現代のポップカルチャーへの強い憧れも大きな要因
  • 2011年の東日本大震災では台湾から200億円を超える破格の義援金が寄せられた
  • 日本の国際緊急援助隊は1999年の台湾大地震で迅速な救助活動を展開した
  • コロナ禍では日本から台湾へ「友情ワクチン」が提供され絆を深めた
  • 海外の反応は国によって異なり中国は否定的だが欧米の民主主義国家は肯定的
  • 韓国の反日感情とは日本統治後のそれぞれが歩んだ歴史的経緯の違いが背景にある
  • 台湾以外にもタイやポーランド、トルコなど歴史的な繋がりを持つ多くの親日国が存在する
  • 知恵袋などでも統治時代の功績や災害支援が親日の理由として広く認識されている
  • 日台の友好関係は歴史への敬意と現代の交流そして相互扶助の精神に支えられている
  • 数々の感動的なエピソードは両国の間に存在する特別な絆を何よりも象徴している
  • 台湾の親日は一過性のブームではなく歴史に根差した深く成熟した国民感情である
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サボテン
サボテン
旅と食をこよなく愛する旅人ブロガー、サボテンです。 「乾いた心に、うるおいを。」をモットーに、アジアを中心とした世界各地を旅しながら、観光情報やローカルグルメ、街歩きの楽しさを発信しています。 これまでに、台湾・ベトナム・タイ・マレーシア・インドネシア・シンガポールなど、アジアの国々を長期・短期合わせて渡り歩いてきました。 じつはわたし、元・旅行ガイド&元・日本語教師という少し変わった経歴の持ち主。 現地の人と話しながら歩いた街、教室で触れた文化の違い、ガイドブックには載っていない「人と旅のエピソード」が今のブログの源になっています。 このブログでは、そんな私サボテンが実際に足を運んで感じたリアルな旅の情報をお届けします。 夜市の屋台ごはん、地元の人しか知らない路地裏カフェ、たまに出会うびっくりトイレ事情まで……。 旅のハウツーよりも、「旅で感じた空気や音、香り」をそのままお伝えするのが目標です。
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